The Critical Slide Society - ブランドというよりはムーブメント…

約7年前、オーストラリアのニューサウスウェールズ州コフスハーバー地域へのサーフトリップ中、TCSSのロゴに初めて気づき始めました。それもそのはずです。当時、The Critical Slide Societyは、地元の若者であるジム・ミッチェルとサム・クームズによって始められた、まだ駆け出しの事業でした。実際、それはブランドというよりもムーブメントに近いものでした。TCSSはブログとして始まり、ゆっくりとコミュニティへと成長していきました。しかしその後、物事が勢いを増し始め、突然、わずか10年も経たないうちに、TCSSは数百万ドル規模のサーフブランドとなりました。
もちろん皮肉なことに、TCSSはある意味、アンチブランドでもあります。このムーブメントは、ジムとサムが、自分たちと同じような人々、つまりサーフィンを大会や雑誌よりもはるかに大きなものと見なす人々が他にもいることを認識したことから始まりました。彼らは、サーフィン自体が「最高」だと考えていた人々です。ロングボーダー、ショートボーダー、レトロライダー、ボディサーファーなど、ただサーフィンをして、楽しい時間を過ごし、それ以外の宣伝は忘れたいと願う人々でした。

カウンターカルチャーのムーブメントによくあることですが、The Critical Slide Companyはすぐに話題となりました。現在、その控えめながらスタイリッシュなコレクションは世界中で販売されており、最大の市場はオーストラリア、日本、米国です。ショーツ、シャツ、帽子に加え、パンツ、バッグ、ソックス、防寒具、さらにはカスタムフィンも登場しています。これらのアイテムは、快適さ、スタイル、そして少しの斬新さを念頭に置いてデザインされており、プリントされた裏地や隠しポケットといった、あまり目立たない細部が含まれていることがよくあります。プリントは自社で行われ、デザインはシンプルでありながらスタイリッシュで、コレクションに注がれる職人技は、美しさだけでなく、着心地にも重点が置かれています。このブランドが、すでにニッチなサブカルチャーの穏やかなアンダーグラウンドで大成功を収めているのも不思議ではありません。